日記2

今日は午後から特に風が強かった。なんか台風とかいうでっかい風の回転がウチらの大陸を通ってどこかへ向かうらしい。台風っていつもいつもこの時期になると来るけどどこに向かってるんだ。帰省みたいなこと?毎年毎年。身だしなみを気にしている一女性としてたいへん迷惑しています。

 

おじさんと話すのはだいたい16〜18時くらい。おじさんというのはもちろん愛称で、本当におじさんだと思っていたらそんな呼び方はできないしそもそも仲良くしたりしない。女子大生とおじさんはインターネットの皆さんがご存知の通り、人間関係の中でも著しく相性が悪いのである。私はいつも充電がギリギリで、駅の近くの公園でタバコを吸いながらバカでかい声で笑ったりしている。馬鹿に見えている自覚はあります。今日も例によってその公園でおじさんの暇をつぶしてあげたわけだけど、当然ながら風がすごかった。おじさんのカーナビのボリュームもやけに大きくて、もう風とカーナビが会話しているみたいだった。

ロンドンの電車ってかなり不便らしい。乗り越し精算という手段が存在しないから、万が一寝過ごして戻れないくらい線路の彼方まで行ってしまった場合は罰金3万円。本当にどういうこと?と思った。ロンドンはもっと人に優しくなったほうがいいと思うよ。アタシ的には。それから電車がどのホームに来るかも、到着5分前にならないと分からないらしい。誰にも。だからロンドンで生活している皆さんは駅の中では電光掲示板に釘付けなんだって。顔を上げていこうぜってことか?皮肉な話だね。クールジャパン(笑)と思っていたけど、公共交通機関に関しては少なくともロンドンよりは合理的なシステムがクールに機能している。でもロンドン行ってみたいな。安直な理由だけど、ヨーロッパの建造物ってかなり美しいから。一度は直接見てみたいよね。私は美しいものが好きです。

 

おじさんが、君は人の言葉に厳しいよねと言っていた。厳しくしているつもりはなかったし、私が完璧に日本語を使えているかと言われたら自信はないけど、できるだけ正確な言葉でやり取りしたいと思うとつい突っ込んでしまうのだよね。人の言葉には厳しいくせに自分はそこそこ適当だよねと言われたので、私は言葉のパリだから、と答えたら、最先端をいっていますということをパリと表現するのは古風だと言われた。確かにそうなのかもしれないけど、世間の流れにいつもついていけない私達はパリ以外の流行の場所を思い付くことができなかった。知識の敗北である。

 

それから、虫の足が細いのは身体自体のサイズが小さくて重力の抵抗が少ないからだ、という面白い話を聞いた。さすがおじさんは物知りだねーと思った。今文字に起こしてみて気づいたけど、私は理屈がきれいに一直線につながっていくのが好きだ。接続語がたくさんある文章が好きだ。すべての物事の理由が知りたいと思う。ってことは数学とかも本当は好きだし得意なのかもしれない。高校生のとき数2で2点取ったけど。

 

 

おじさんと話したことを忘れたくないのでここに書き記しておきます。